ソフト王会長、強大補強で「10倍返し」
ソフトバンクの王貞治球団会長(73)が7日、「10倍返し」での覇権奪回を宣言した。ヤフオクドームでの鏡開きに後藤芳光球団社長兼オーナー代行(50)らと参加。5年ぶりのBクラスに沈んだ昨季の雪辱を目指して、圧倒的な成績でのV奪回を厳命した。
新春恒例の鏡開き。「昨年の悔しさを晴らしたい。昨年は倍返しというのが流行しましたが、5倍、10倍と大きな倍返しをしたい」。王会長は昨年の流行語を用いて、3年ぶりの日本一を目指すチームを鼓舞した。
フロントとして準備は整えた。「思い切った補強と言われるが、13年の戦いを見たらせざるを得ない補強だった。14年は勝つことが第一」。今オフは李大浩、スタンリッジ、ウルフら日本で実績のある外国人選手に加えて、フリーエージェント(FA)で中田、鶴岡を獲得。総額30億円を超す巨大補強を敢行した。
厳しい競争を強いられる若手の成長にも期待する。「(競争で)技術的にも精神的にも高めればいい」。ハイレベルな競争を若手が勝ち抜くことが、常勝軍団構築への礎となる。タカナインが「10倍返し」を成し遂げれば、秋には歓喜の鏡開きが待っている。