新庄氏、マー君に“脱英語”の珍エール
阪神や日本ハム、さらには米大リーグのジャイアンツなどで活躍した新庄剛志氏(41)が22日、都内で自身がCM出演する衣服メーカー2社の会見に出席。メジャー移籍を目指す楽天・田中将大投手(25)に“脱英語”の珍エールを送った。「自分は最初3カ月は2つの英語だけで乗り切った。マー君もそれで行け。大切なのは自分が楽しむこと」と、新庄流のメジャー成功術を説いた。
「マー君だかミー君だか知らないけどさー。俺はダメジャーリーガーだったから」。4、5年前からバリ島に住み、野球とは距離を置く新庄氏は、報道陣から田中へのアドバイスを問われ、真っ白な歯を光らせ苦笑い。それでも明るい性格と勝負強さで、現地ファンからも愛された“新庄流メジャーの心得”を、後輩に伝授した。
まずは「どうせ英語しゃべれないでしょ?」とマー君の英語力を断じた上で「俺はハローしかしゃべれなかった。向こうに行って覚えたのは『apprecieate it.(感謝してます)』と『good atomosphere.(いい雰囲気だね)』の2つ。これだけで最初の3カ月乗り切った。マー君もこれで行け」。
語学力欠如による周囲とのコミュニケーションが、メジャー移籍においての高いハードルだが、話せなくても問題ない。環境の変化に気負いすぎず、自然体で臨め、という思いを言葉に込めた。
さらに「自分でモチベーションを上げて、楽しむことが成功のポイント。お金をいっぱいもらったからって、プレッシャーを感じることはない」と説き、おすすめの移籍先を問われても「おすすめはアパッチ野球軍。どこも一緒だよ」とジョークまじりに話した。
最後に新庄氏は古巣・阪神の現状について聞かれ「下ネタはやめましょうよ。タイガースと言えば、下ネタでしょう。何年前のことですか」と謎の切り返し。「赤星がんばれ!はい、おしまい」と周囲を笑いに包み、ゴキゲンで会場を後にした。