平安、春夏通算70回目聖地!

 第86回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の出場校選考委員会が24日、大阪市内で行われ、一般枠29と21世紀枠3の計32校が発表された。

 選抜は2年連続。春夏通算70回目という圧倒的(2位・中京大中京は同56回)な出場回数となった龍谷大平安(京都)。聞き慣れているはずの、春一番の朗報だったが、様子が違っていた。

 「絶対、日本一!」という、原田英彦監督(53)の強い口調が、部員の表情を引き締めた。

 昨年の選抜は、初戦(2回戦)で早実と当たり、終盤に逆転負けを喫した。加えてベンチ上のスタンドからは、原田監督に対し、酔客から執ようなヤジが飛ばされた。

 原田監督自身「本当に悔しかった」と振り返るが、ベンチで聞いていた河合泰聖主将(2年)は「(負けて)監督に悪いことをした。絶対にもう一回、監督を甲子園に連れてくる」と結束。

 伝統校であるが故に、より厳しい視線を送られる甲子園。それをはね返すチームづくりに取り組み、実を結びつつある。原田監督は「僕の居所を探さない。居ても居なくても、やることをやる」という大人のチームが、近畿V、70回目出場の看板に恥じないプレーを見せる。

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