第８６回選抜高校野球大会（３月２１日から１２日間、甲子園）の出場校選考委員会が２４日、大阪市内で行われ、一般枠２９と２１世紀枠３の計３２校が発表された。

　秋の栃木大会で無失点の怪腕が、甲子園デビューする。佐野日大（栃木）の１４５キロ左腕、田嶋大樹投手（２年）は「甲子園でもゼロにこだわりたい」と言い切った。

　ゼロにこだわる原点は作新学院に０‐１で負けた昨夏の栃木大会決勝。四球から１ヒットで決勝点を奪われた。「ピッチングの内容は良かったが、速いだけでは打たれる」。ホームベースの５つの角にボールを置き、それに当てる練習をし、１点もやらない制球力をつけた。秋は公式戦７試合で、わずか５失点の防御率０・４９で、チームを関東大会４強に導いた。

　鹿沼ボーイズにいた中学校時代には、ＡＡ世界選手権に出場、横浜の浅間らとともに銅メダル。かつてのチームメートも出場する甲子園で、披露したいのは縦のスライダーだ。目標にしているのは楽天・松井裕。昨春の関東大会で桐光学園時代の球を見たといい、「あのスライダーを投げられれば。もっと精度を上げたい」と目を輝かせた。