“最弱チーム”鎮西24年ぶり出場
第86回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の出場校選考委員会が24日、大阪市内で行われ、一般枠29と21世紀枠3の計32校が発表された。
無限の可能性を持つナインの手で3度宙を舞った。就任9年目の鎮西(熊本)・江上寛恭監督(46)が「最も力がない」と評するチームに届いた、24年ぶりとなる甲子園切符。立岡(巨人)や猪本(ソフトバンク)を擁した2008年でもたどり着けなかった大舞台に「熊本大会から一戦一戦よく戦ってくれた」と感謝の思いが口をついた。
投打に超高校級の選手はいなくても、全員野球で九州大会で4強入り。「力がない分、人の話を聞く、考える力があった」とOBでもある江上監督は振り返る。
自身は2年生だった84年夏の甲子園で内野手として4強入り。同校の甲子園最高成績は同年と81年夏のベスト4だ。中野航汰主将(2年)は「それを超えることは使命だと思う。歴史を塗り替えることができるのは自分たち」と意気込んだ。