ゴジラ健在!ギリギリ5分前VIP搭乗
巨人、ヤンキースなどで活躍し巨人で臨時コーチを務める松井秀喜氏(39)が31日、原辰徳監督(55)らとキャンプ地の宮崎入りした。羽田空港では出発直前に飛行機に搭乗する“VIP級”の行動に周囲が騒然。12年ぶりに帰ってきた宮崎では、ファンの大歓迎を受けた。ゴジラの大物ぶりは健在だった。
やはりゴジラは超大物だった。
羽田空港が騒然となった。飛行機の出発予定時刻は9時5分。その直前になっても搭乗口に松井氏の姿がない。巨人での現役時代からその性格はおおらかで“遅刻魔”だっただけにまさか…。周囲に緊張が走った。
午前9時。ギリギリに松井氏が涼しい顔で搭乗した。その時、すでに原監督ら1軍首脳陣はズラリと飛行機の座席に座っていた。「来たか、ゴジ(松井)」。機内の指揮官から歓迎され、朗らかな笑みを浮かべた。
松井氏は羽田空港の通常の搭乗口を通過していない。「VIPルームを使うと搭乗口を通らずに入れます」と羽田空港関係者。まさにVIP級。異例のルートを使って飛行機に搭乗したようだ。
到着後、宮崎空港のセレモニーでは大歓迎を受けた。宮崎空港に集まったファンは800人。松井氏は、原監督に促されてあいさつした。「12年ぶりに宮崎に戻ってきました。宮崎の気持ちいい風、太陽を浴びながら選手たちとしっかりとした日々を過ごしていきたい」。温和な表情で語った。
懐かしい宮崎に帰ってきたがユニホームは着ず、ジャージー姿で臨時コーチを務める。1軍、2軍の選手を指導し、打撃投手も務める意向だ。「2、3キロ太ったんで。ダイエット。いろいろ、やりますよ」とニヤリと笑みを浮かべた。
フィーバーに動じることはない。松井氏らしくマイペースで着実に“ゴジラ魂”を選手に注入する。