「ＤｅＮＡ春季キャンプ」（４日、宜野湾）

　井納翔一投手（２７）が４日、宜野湾キャンプを訪れた球界の大先輩でフォークの神様・杉下茂氏（８８）から金言を授かった。

　「フォークの練習はしなくていい。直球が指にかかればフォークは良くなる。直球を良くするには、カーブを多く投げること。そうすれば手首を柔らかく使えるようになる」

　この助言に“ハマの宇宙人”は直立不動。興奮したのは、同氏の口から元阪神で現カブスの藤川球児の名前が出たときだった。

　「フォークを教えてほしいと言った藤川さんにも、同じアドバイスをしたそうです」。藤川は憧れの存在だ。「真っすぐと分かっていても空振りが取れる。ああいうボールを投げたい」と目を輝かせた。

　中畑監督は「杉さんは井納が気になっていたようだよ」と指導実現の経緯を明かす。杉下氏は「藤川の真っすぐを投げられる素質がある」と太鼓判だ。

　「早い時期にいい話が聞けた。練習でカーブの割合を多くしたい」。早速取り入れて、藤川のような火の玉ストレートの習得を目指す。