“キヨシの五輪”閉幕!コーチ陣が反対
「DeNA春季キャンプ」(17日、宜野湾)
ひと足早い閉幕を迎えた。DeNAの中畑清監督(60)が17日、キャンプ宿舎に隣接する宜野湾海浜公園での早朝散歩中に、恒例となっていたソチ五輪パフォーマンス“キヨシのひとり五輪”終了を宣言した。
「もうやらないよ」
報道陣が用意した、ボブスレーのソリに見立てたグッズが目に入った時だった。海を眺めながら、歩く防波堤脇の遊歩道。祭りの後の寂しさを醸し出しながら、どこか寂しげな閉幕宣言。強制終了だった。
「コーチ陣に止められたんだよ。監督としての威厳というか…ね。オレはやりたいんだけどね」
“実演”した競技はモーグル、カーリング、スノーボード・ハーフパイプ、フィギュア、ジャンプ・ノーマルヒル、同ラージヒル、複合距離の7種目。アテネ五輪を指揮して、代表の重圧、メダルの重みは胸にしみている。生中継は無理でも、早めに起きてダイジェストで観戦。時に涙、時に笑顔で、五輪代表選手を称賛し、エールを送ってきた。パフォーマンスもその一環だった。
おもむろに防波堤を乗り越えるとテトラポットの先端に立った。「夏につなげます」。“ひとり五輪”再開を、2年後のリオ五輪に照準を設定。「コマネチ!」とビートたけしのネタを披露して、閉会式を締めくくった。