ヤクルト館山 右肘違和感で12球降板
「練習試合、ヤクルト11-3ロッテ」(25日、西都)
昨年4月5日以来の実戦マウンドはわずか12球で終わった。右肘靱帯(じんたい)再建手術から復帰を目指すヤクルトの館山昌平投手(32)が25日、宮崎県西都市でロッテとの練習試合に先発。2回めど、最多で30球の予定に達することなく、肘に違和感を訴えて降板した。
一回に角中へ投げた、10球目の直球だった。「ファウルを取ろうと普段より“押し込んで”しまった」。やはり実戦になると力が入った。12球目、四球を与えた時点で再び異変を覚えると「投げ続けることもできたが、試合で気持ちが入りすぎると危ない」と自らストップをかけた。
キャンプ中も2度、違和感があったというが、メニューは順調に消化。過去にも同じ手術を乗り越えた右腕は「想像していた範囲内」と軽症を強調し、スタッフによる降板後の検査では、大きな問題はないだろうと確認した。
故障から約1年となる開幕に照準を合わせてきた館山。その目標については「分からない」と率直に話し、小川監督は「間に合わないとは思っていない」との見通しを示した。