今治西22三振の先輩たちの無念晴らす

 「センバツ甲子園練習」(18日、甲子園)

 第86回選抜高校野球大会(21日から12日間)の出場校による甲子園練習が18日に行われ、4年ぶり13回目出場の今治西(愛媛)が登場した。桐光学園・松井裕樹(現楽天)に22三振を喫した2012年夏以来の聖地。当時1年生だったナインは雪辱の思いを胸に、大会第5日第2試合の初戦で桐生第一(群馬)と対戦する。

 リベンジの舞台がいよいよ幕を開ける。ベンチ前から勢いよくグラウンドに飛び出した今治西ナイン。聖地の雰囲気を味わいながら、ノック、シート打撃、投球練習と、軽快な動きで持ち時間の30分間を使い切った。

 桐光学園・松井に大会記録の22三振を喫した一昨年夏1回戦以来となる甲子園。大野康哉監督(42)は「あの日のことを1日も忘れずにやってきた」と、屈辱をバネにチームを鍛え上げてきた。

 昨秋の四国大会を制し、神宮大会にも出場(日本文理に準決勝で敗退)した。大舞台で経験を積んできた選手たちを信頼し、指揮官は自身9度目の出場で初めて、甲子園練習のメニューをナインに決めさせた。

 昨夜、選手全員で話し合い「内外野の連係プレーやバントなど、実戦的なものを重視した」と田頭寛至主将(3年)。大野監督は「全員がバントをやっていた。いい心がけだと思う」と目を細めた。

 一昨年の夏、当時1年生だった現チームの3年生は、ほとんどがアルプス席で屈辱の22三振を見届けた。ただ1人、途中出場で打席に立ち、三振に終わった越智樹捕手(3年)は「試合後、ロッカールームでの3年生の姿が印象に残っている。あの悔しさは今も強く持っています」と、雪辱にかける思いを口にした。

 大会第5日第2試合の初戦の相手は桐生第一。99年夏に全国制覇を経験した強豪に、四国王者は堂々とぶつかる。「大胆さを失ったら負ける」と越智。攻めの野球を貫き、先輩たちの無念を晴らす。

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