桐生第一ハツラツ23年ぶり春星

 「選抜高校野球・1回戦、桐生第一5-1今治西」(25日、甲子園)

 1回戦3試合が行われ、桐生第一(群馬)が先発全員安打で今治西を下した。1失点完投したエース・山田知輝投手らスタメン9人中2年生が8人を占めるチームが好発進した。

 あこがれの甲子園で、2年生軍団が物おじすることなく躍動した。先発全員の11安打で今治西を圧倒。「チームとしてはベストを出し切れた」。初出場した91年以来、23年ぶりのセンバツ勝利をもたらしたナインに、福田治男監督(52)の顔もほころんだ。

 主役はエースで4番の山田だ。初回2死三塁から、初球を思い切りよく振り抜く先制の中前適時打。打線に火をつけると「自分で点を取れてリズムに乗れた」と、投球もさえ渡った。直球は130キロ前後ながら、抜群の制球力と多彩な変化球で3安打投球。九回2死から味方の失策で完封を逃したものの「結構、意識したけど、勝てればいいです」と、笑う余裕があった。

 2年生が多いメリットは、怖いもの知らずの積極性だ。この日も打撃では、早いカウントからどんどん仕掛け、四回までに5点を奪った。そして、3年生は率先して後輩をサポート。山田は「ベンチに帰ると水を用意してくれていたり、常に自分たちがやりやすい雰囲気をつくってくれる」と感謝した。

 99年夏に群馬県勢初の甲子園制覇。03年夏も4強入りした強豪だが、08年夏以降は甲子園から遠ざかっていた。「これから復活したい。目標だった初戦突破は達成したので、一戦一戦戦って優勝したい」。チームカラー同様、エース右腕は威勢よく進撃を宣言した。

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