ヤクルトの増渕竜義投手（２５）と日本ハムの今浪隆博内野手（２９）との交換トレードが成立し、３月３１日に両球団から発表された。

　昨季の最下位からの巻き返しを図るヤクルトは川島慶三内野手（３０）が３月上旬左手親指骨折、谷内が右足首捻挫など、手薄な内野の強化に乗り出していた。日本ハムは先発投手の補強を目指し調査を続けてきた。将来的に先発ローテを担える逸材として増渕に白羽の矢を立て、両球団の思惑が一致した。日本ハム・栗山監督は増渕について「環境を変えることでチャンスが出てくると思う」と話した。ヤクルト・小川監督は「お互いにとってプラスにできるよう頑張って欲しい」と今浪への期待だけでなく、増渕の再起も期待した。

　今浪は通算２２３試合に出場し打率・２３７、２５打点、３盗塁。増渕は１５７試合に登板し１５勝２６敗、防御率４・３６の成績を残している。