ソフトB暴投サヨナラ振り逃げで3連勝
「ソフトバンク2‐1日本ハム」(6日、ヤフオク)
陰の“ヒーロー”は、目の前で起きている状況に混乱していた。同点に追いついた九回1死二、三塁。ソフトバンク・松田は1ボール2ストライクからワンバウンドしたフォークボールに手を出し、空振り三振に倒れた。「目の前が真っ黒になりました」。ガックリと肩を落とそうとしたその瞬間、“事件”は起きた。
三振を奪われた投球が暴投となり、三塁走者の明石が生還。今季2度目のサヨナラ勝ちが転がり込んだ。「サヨナラになって頭は真っ白。左半分はうれしい、右半分は悔しい。複雑な気分です」。一塁へ走らなかったものの、記録上は「振り逃げ」。超レアなサヨナラ劇に当事者は我を忘れ、バットを持ったまま歓喜の輪に加わっていた。