大谷“リアル二刀流”で交流戦MVPへ
日本ハムの大谷翔平投手(19)が19日、札幌市内の日本ハム室内練習場で、先発する20日の中日戦に向け休日返上の練習を行った。今年は、パの主催試合で投手が打席に立つため、大谷は昨年6月18日、広島戦(マツダ)以来、先発投手としての“リアル二刀流”に挑戦。先発として試合をつくり、打者として打つ。
ネットスロー、遠投などで約1時間体を動かした後、大谷は初戦に向け「普段なかなかやらない相手だし新鮮でいい。交流戦で最初に勝てばチームも自分も乗るので勝ちたい」と意気込んだ。
今季は先発投手として4勝、野手としても26試合で打率・343、1本塁打、12打点と投打で好成績を残す。しかし、栗山監督は「野球の原理原則は点を与えなければ負けない。まずは先発として機能しないとね」という。昨年の広島戦は「5番・投手」で出場したが、今年は野手での負担を少なくするため、下位の「7番・投手」での起用を基本線に考えている。
投手、野手で出場する大谷だけに、両方で活躍すればMVPも十分狙える。交流戦史上最年少MVPだ。「(賞金は)興味ないけど、それくらい(MVP)の活躍ができれば」と頼もしい。成長著しい2年目。交流戦では投打でセを圧倒する。