日本ハム・石川、プロ1号が代打V弾
「交流戦、日本ハム7-5中日」(20日、札幌ド)
勝負を決めたのはプロ3年目の若武者だった。同点の七回2死二塁。パヤノの初球の直球を日本ハム・石川慎がフルスイング。打球がバックスクリーンで大きく弾むと右拳を握りしめ、雄たけびを上げた。そして全力疾走でダイヤモンドを回った。プロ初アーチが決勝2ランとなった。
お立ち台に上がり「無我夢中で振りました。男は初球からいかないといけないですね」。ムードメーカーは交流戦初勝利に沸くスタンドを笑わせた。
消極的な打撃だけは絶対にしたくなかった。前カード17日、18日のロッテ戦では代打でいずれも見逃し三振。「悔しかった。それでも使ってくれる監督のためにもいつも以上に気合を入れた」。結果が出たことを喜んだ。
昨オフは元チームメートの今成を通じ阪神・新井良と浜松で自主トレを行った。ここで下半身の使い方をみっちり教わったことも生きた。スイングに鋭さが増した。「もっと勝ちに貢献したい」。この一発に浮かれることなく貪欲に結果を求める。