ハム大谷に「スピードガン見るな」指令

 28日のヤクルト戦(神宮)に先発する日本ハム・大谷翔平投手(19)に、厚沢和幸投手コーチ(41)が27日、「スピードガン見るな」指令を出した。

 大谷は5月13日の西武戦(函館)でプロでの自身最速となる158キロをマーク。今季は150キロ超えを連発しているが、厚沢コーチは「スピードガンに惑わされずに投げてほしい。(球速が)出ていると、腕を振りすぎて、力みにもつながる。落とし穴にはまることがある」と忠告した。

 神宮球場はヤクルト・由規が日本人最速となる161キロをマークするなど、比較的、球速が出やすいと言われている。花巻東3年夏の岩手大会で記録した160キロの再現が期待されるが、「気にしないように」と厚沢コーチ。プロ初完封を決めた函館は、スコアボードに球速は表示されない球場だった。だからこそ、球速無視を要求した。

 この日、千葉県鎌ケ谷市の2軍施設で自主練習を行った。ランニング、遠投などで汗を流した後、「(球速は)特に意識はないです。自分のできることを一つ一つやっていきたい」と目標を語った。チームは前カード巨人戦に連敗し、借金1。負の流れを止めるためにも、勝利優先の投球を心がける。

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