F中田80打席ぶり弾だ!5打点だ!
「交流戦、日本ハム10-2広島」(3日、札幌ド)
本塁打が出ない試合が長かった分だけ、喜びも大きかった。三回。5月7日以来19試合、80打席ぶりのアーチが左翼席に飛び込むと地鳴りのような歓声が起こる。日本ハム・中田は三塁を回ると両手をたたき「ヨッシャー」と叫んだ。こみ上げてくる感動を全身で表現した。
2点を返し同点で迎えた2死一、二塁だ。篠田の内角スライダーを振り抜くと打球は角度よく上がった。「本当に久々だったんで気持ちよかった。球場の雰囲気を変えられるのはホームランだなと改めて思った。ホームランは別物だね」とニヤリ。五回にも左越え2点適時打を放ち昨年5月3日以来の5打点と大暴れ。リーグトップの39打点に躍り出た。
打撃練習では柵越えを放つが、試合では打球が上がらず苦しんでいた。「広島戦をきっかけにしたい」。広島出身。幼少のころは広島市民球場へ足しげく通った憧れのチームを相手に燃えた。昨年の広島戦で3本塁打を放った4番は今季も強いところを見せ「あのユニホームを見たら気合が入るね」と喜んだ。
お立ち台ではファンの前で「皆さんお待たせしました」と待ちわびていたアーチを打ち喜ばせた。再び貯金1。4年連続2桁10号にのせたこの大きな1本をきっかけにして本塁打を打ちまくる。