ハム大谷160キロ2戦連発も無念降板
「交流戦、日本ハム1‐2巨人」(11日、札幌ド)
日本ハム・大谷がまた、超快速球でスタンドを沸かせた。前回4日の広島戦に続き、本拠地で160キロをマーク。七回途中、右ふくらはぎがつり、無念の途中降板となったが「最少失点でいけた。次は大丈夫」。試合に敗れた悔しさをのみ込み、前を向いた。
プロ初の160キロ計測から中6日。観衆の期待に応えた。初回2死。アンダーソンへの2球目。力まず、しなやかなフォームから繰り出した直球はスコアボードに「160」と記された。どよめきが起こる。「そこはどうでもいいですよ」と照れたが、二ゴロに抑えてベンチへ戻る際に、右拳を握った。
一方で速球だけでは通用しないことも肌身で知った。二回1死から阿部に159キロを中前打。続く亀井には158キロを右中間へ先制適時三塁打された。直球狙いとわかりながらも、あえて自信のある直球を選択して痛打された。「(制球が)甘かったです」。反省も忘れなかった。
三回以降は150キロ台後半の直球に緩いカーブも多投し、無失点。七回1死。ロペスへの5球目をファウルされた後、右ふくらはぎがつって降板も、6回1/3を1失点。今季通算61回となり、プロ初の規定投球回に到達した。「長い回を投げるのは大事なのでよかった」。次回は甲子園での18日・阪神戦登板が濃厚。高校時代の思い出の地でスピードボールを投げ込む。