巨人が2年ぶり2度目の交流戦優勝

 「交流戦、巨人10‐5ソフトバンク」(22日、東京ド)

 巨人は22日、日本生命セ・パ交流戦で2年ぶり2度目の優勝を飾った。東京ドームでともに最終戦となったソフトバンクとの1、2位直接対決を10‐5で制し、優勝賞金3千万円を獲得した。勝利が絶対条件の中、打線が爆発しての逆転V。原辰徳監督(55)は交流戦優勝を弾みとして、27日に再開する同一リーグ戦に臨む。

 勝利の瞬間、原監督は穏やかな表情を浮かべた。2度目の交流戦V。「久しぶりの緊張感の中で、勝つべくして勝ったのは、これからの弾みになると思います」と明言した。

 勝利が絶対条件の決戦でナインが躍動した。打線が10得点と爆発。奮起を促すため前日21日の九回に代打を送った4番・村田が一発を含む4打点。「修一(村田)は、注射をしてあげるとすぐに結果が出る。もうしたくないね」とニヤリだ。

 交流戦前、選手に「優勝しよう」とゲキを飛ばし、明確な目標を掲げた。交流戦前のチーム力は「消化不良」で不満があった。「チーム全体を鼓舞したかった」と説明した。

 自身も動いた。結果を残せなければキューバの至宝・セペダすらもスタメンから外した。4番・村田に送りバントを指示。打順も積極的に組み替えた。「周りの方からすると動きすぎ、というかね。どういうふうに映ったか分かりませんが。自分自身も鼓舞する」。信念を貫いた。

 交流戦16勝のうち1点差勝利は7。象徴的だったのは5月31日のオリックス戦。金子に9回無安打に抑え込まれたが、延長12回を戦い1‐0で勝った。「1点でもホームプレートを多く踏んだチームが勝つ」。妥協を許さない指揮官の執念が結実した。

 悲しみに耐えた。父の原貢氏が5月29日に心不全のため死去。師匠、そして一番の理解者だった。「前向きさというか。ポジティブさというか。すごかった」。恐れることはない。ひたすら前に突き進む。父の背中を追い続けた息子は、前向きに勝負に挑んだ。

 「チームとしてはまだまだ70%ぐらいだと思います。まだできるチームだと思います」。交流戦初Vの12年は日本一になった。チームは、再び悲願達成に挑む。

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