日本ハム大谷、手応え十分の3号も空砲
「日本ハム2‐3楽天」(29日、札幌ド)
打った瞬間、手応えは十分にあった。日本ハム・大谷が5月31日の阪神戦以来約1カ月ぶり、昨季に並ぶ3号本塁打を、札幌ドームの右中間席中段まで飛ばした。
1点を追う六回1死。今季5完封のエース則本を打ち砕いた。真ん中付近のスライダーを振り抜くと、打球は大きな放物線を描き、スタンドへ。「狙ってはいなかったんですけど、甘かったので打てました。勝てればよかったですけど」。チームが敗れ空砲となったが、本塁打が打てたことには納得の表情だ。
打撃への信頼度が増す二刀流は、約1カ月ぶりとなる3試合連続の野手スタメン出場を果たした。試合前は、次回先発に備えてブルペンで投球練習。その後に特大アーチを放つのだから恐れ入る。「疲れはない」と言い放つ姿は心憎い。
この日は、二刀流育成に尽力する栗山監督の来季続投が発表された。それについては「自分のことをしっかりやっていければ」と意に介せず。マイペースで結果を残すだけだ。