ハム大塚5年目で初星 2番手で無失点
「西武3-8日本ハム」(3日、県営大宮)
ウイニングボールを手にすると、日本ハム・大塚はずぶぬれになりながらも笑顔をみせた。先発上沢の後を受け、2番手で登板。1回1/3を無安打無失点に抑えた。5年目でつかんだプロ初勝利。チームメートの握手攻めに照れくさそうに手を握り返した。
「チームに迷惑をかけていた。やっとスタートラインに立てた。支えてくれた人に感謝して、もっともっと頑張っていきたいです」。ドラフト2位入団。即戦力として期待されながらこれまで、結果が出なかった苦労人は喜びをかみ締めた。
中継ぎとしてチームを支える男が大量失点につながる流れを食い止めた。2点ビハインドの五回2死一、二塁。前夜サヨナラ本塁打を放った斉藤をフォークで投ゴロに仕留めピンチを切り抜けた。六回も無安打に抑え降板。七回には、創価大の先輩・小谷野が右線へ同点2点打。さらにミランダの右前2点適時打で勝利投手の権利が転がり込んできた。
「ボールは親にあげたい」と大塚。大きな1勝を手に中継ぎとして中心としてこれからもチームを支える。