「広島５-５ＤｅＮＡ」（１４日、マツダ）

　九回２死。延長十二回２死。２度も“あと１人”の場面をつくりながら、ことごとく追いつかれた。今季最長試合となった死闘は引き分け。ＤｅＮＡ・中畑監督は「あと１人、ね…。こっちの執念もすごかったけど、むこうの執念もすごかった」と声を絞り出した。

　攻撃面は執念を見せた。九回は２死から好機をつくり、梶谷の適時二塁打で１点を勝ち越した。延長十二回は２死一、二塁から途中出場の金城が右前へ適時打。そのつど投手陣が追い付かれ、中畑監督は「こんなにいい試合をやって、勝ち試合をつくれなかったのは、私の責任」と唇をかんだ。

　前夜は横浜でナイターを戦った。この日は早朝から移動しての試合だった。「集中力を欠かさないで頑張ってくれた。選手たちには感謝したい」と振り返った。

　今季初の５連勝はお預け。「悔いを残す今年初の引き分けだね」と悔やんだ。