「日本ハム３‐１西武」（１６日、旭川）

　前半戦最後を白星で締め、日本ハム・大谷は満面の笑みでスタンドに手を振った。プロ初の旭川で５回を投げ３安打無失点。自身７連勝でリーグ２位タイとなる９勝目。初の２桁勝利へ王手をかけた。

　プロ初完封した５月の函館に続き、今季２度目の北海道地方球場で結果を出した。「北海道で勝たせてもらってます。縁起がいいのでまた応援してください」と力強く言った。

　慣れないマウンド。自身の状態もよくなかったが、「ここという場面、クリーンアップの時は力を入れました」。三回１死一、三塁。主砲中村への２球目に１５９キロをマーク。スライダーで遊飛に仕留めると、続くメヒアを空振り三振に。中村は３打数無安打２三振と完璧に封じた。

　６月２５日ＤｅＮＡ戦から続いていた連続イニング奪三振は、四回を三振なしで終え、２０で途切れた。しかし「点をやらなかったのが一番」と笑った。次なる登板は球宴。予定される１９日の２戦目（甲子園）へ「選んでもらったので一生懸命頑張る」と決意を込めた。