ヤクルト小川監督辞任「悔しいの一言」

 ヤクルトの小川淳司監督(57)は22日、都内の球団事務所で衣笠剛球団社長兼オーナー代行に2年連続の成績不振を理由に今季限りでの辞任を申し入れ、了承された。シーズン終了まで指揮を執る。後任は真中満チーフ打撃コーチ(43)が有力で、小川監督はフロント入りする方向。

 小川監督は10年5月に監督代行となり、11年に監督に昇格。11、12年はCSに進出したが、13年は故障者に悩まされ、最下位。今季も現在のところ、最下位に沈む。この日は球団事務所で会見を行い、「ずっと下位にいて、いつ自分で線を引くかという思いがあった。辞意を伝えてホッとしたのが本音」と、淡々と心境を語った。

 優勝争いと最下位を経験した5年弱の“小川政権”を「悔しいの一言。最後にこういう成績になったのも悔しいが、11年に優勝を逃したのも悔しい」と振り返り、衣笠社長からは「戦力が足りないことは認識していたが、補強がなったとは言い難く、監督に苦しい思いをさせた」と頭を下げられた。心優しき指揮官がグラウンドを去る。

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