引退ロッテ里崎「夢のような16年間」

 「ロッテ4‐2オリックス」(28日、QVC)

 「千葉ロッテマリーンズ、ありがとーう!!」。ロッテ・里崎は超満員のスタンドに深々と頭を下げると、ひざまずき、守り続けてきた本塁ベースを手でそっとぬぐった。

 「1番・指名打者 里崎智也」‐。プロでは初めてだが、くしくも、8歳で野球を始めたころに座った打順だ。「1番に始まり、1番で終わる。これも何かの縁かな」。

 5月に手術した左膝への負担から、捕手としての出場はかなわなかった。第1打席は見逃し三振。現役最後となった第2打席は二回2死二塁、吉田一のフォークの前に、バットが空を切った。それでも、里崎に悔いはなかった。「夢のような16年間でした」

 試合後、日本一に輝いた05年に自らの発案で敢行した“ゲリラライブ”が一夜限りで復活。試合後、特設ステージで、3万人超のファンを前に球団応援歌、SMAP「ありがとう」など3曲を熱唱した。「これがオレにできる最後の仕事」。記憶に残る名捕手・里崎らしいラスト舞台だった。

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