オリックス、川崎獲りへ!日米視野 

 オリックスが今オフ、ブルージェイズの川崎宗則内野手(33)の獲得に向けた調査に乗り出すことが29日、明らかになった。全日程が終了し、今季で契約が切れる川崎は去就について「まだ何も考えていないが、日本もアメリカも両方視野に入れている」と話し、日本球界復帰も選択肢に入れている。

 オリックスの2年越しの“恋”が結実するかもしれない。球団幹部は川崎について「他の選手も含め、調査はしている」とした。

 大リーグは米国時間の28日、全日程を終了。大リーグ3年目の今季は6月中旬からメジャーに定着。内野をどこでもこなせる守備力を武器に82試合に出場、自己最高の打率・258を記録した。

 契約は今季限りで、全チームと交渉が可能になる。川崎は「まだ何も考えていないが、日本もアメリカも両方視野に入れている」と話した。

 関係者によると、オリックスは昨オフにも獲得に動いた。その実績だけでなく、チームにエネルギーをもたらすムードメーカーとしての人間性も高く評価。最終的に川崎はブルージェイズとのマイナー契約を選択したが、球団は交渉期限を設定することなく、決断を待ち続けるなど、最大限の誠意を示した。

 オリックスにとっても遊撃は3年目の安達が成長したが、二塁の平野恵は終盤、死球の影響で欠場するなど、内野陣の補強は急務となっている。

 スピードのある川崎はダイエー時代にコーチとして接してきた森脇監督好みでもある。また、加藤康幸編成部長はダイエーでフロント業務に携わっていたという縁もある。球団関係者は「加入すれば面白い」と話した。今年こそ“恋人”を口説き落としてみせる。

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