楽天は６日、台風１８号の接近に伴う悪天候の影響で、予定されていたオリックス戦（コボスタ宮城）を中止した。本来ならこの日が今季最終戦。退任する星野仙一監督（６７）の最後の試合でもあったが、ドタバタの末、７日に順延となった。

　自然の猛威には勝てなかった。この日午前７時５０分に札幌から仙台に向かうはずだった搭乗便は、台風１８号の影響で欠航。同６時過ぎに札幌市内ホテルを出発したチームは、欠航が発表されるとすぐに引き返し、急きょ札幌の延泊が決定。本来のホテルは空室がなかったため、関係者の一部は系列ホテルへの移動を余儀なくされた。

　星野監督は「こんなの初めてじゃないか」と苦笑い。自身のセレモニーなど、記念すべき行事が先延ばしになったことには「そんなのはどうでもいい。早くシーズンが終わってほしい」とため息をついた。

　振り替え試合となる７日は、チケットの一般席を星野監督の名前「仙一」になぞらえて全席１００１円とすることが発表された。思わぬアクシデントとなったが、監督人生最後となりそうな集大成の一日。「監督の最後の試合、絶対に勝ちに行きます」と銀次。最後まで波乱の似合う闘将が、いよいよラストゲームを迎える。