平成国際大・佐野8回無安打0封!
「関甲新学生リーグ・決勝リーグ戦、平成国際大8-0常磐大」(7日、大野球場)
今秋ドラフト上位候補の左腕、平成国際大・佐野泰雄投手(4年・和光)が、決勝リーグ戦初戦の常盤大戦に先発。6球団13人のスカウト陣の前で、8回無安打無失点と、実力をアピールした。
この日は最速142キロながら球威は十分。「一番自信のある球」という右打者の内角を突く直球やスライダー、外に落ちるチェンジアップで9奪三振。3四死球を反省したが「しっかり粘れたのはよかった」と、納得の表情を見せた。
日本人の父とタイ出身の母を持つパワフルな左腕に、プロ側の視線も熱い。「直球も変化球も制球が良くてまとまっている。貴重な左腕で上位候補」と日本ハムの山田GM。ロッテ・諸積スカウトは「馬力があって、下柳さん(元阪神)みたいなタイプ」と評した。
リーグ記録に並ぶ通算28勝目を挙げた大黒柱は、ノーヒットノーラン目前だったが、今後の戦いを見据えて八回を投げ終えて降板。それでも「後輩たちに経験してもらわないと」と貫禄のコメント。「一番はチームが勝つこと。優勝してプロに行きたい」と力強く宣言した。