ドラ1候補復活!亜大・山崎15K完封
「東都大学野球、亜大5-0駒大」(8日、神宮)
史上初の7連覇を狙う亜大が先勝した。今秋ドラフト1位候補の山崎康晃投手(4年・帝京)が3安打完封、15奪三振の力投で今季2勝目。藤岡裕大内野手(3年・岡山理大付)の先頭打者本塁打が決勝点となった。国学院大は拓大に競り勝った。
託されたエースの責任に、山崎が結果で応えた。開幕戦の中大戦以来となる1回戦の先発で、自己最多15奪三振での完封星。「原点を見直してやってきた。練習の成果を表す場だった」と、満足そうに言葉を連ねた。
先発した3日の青学大戦は4回6安打2失点で降板。生田勉監督(48)からは、スライダーを使って投球の幅を広げるように助言された。この日は最速146キロの直球と鋭いツーシームに加え、多投したスライダーで左打者の踏み込みを許さなかった姿に、指揮官も「いつもと違う投球。手応えはあったと思う」と目を細めた。
視察した9球団のスカウトも復調を感じ取った。「これだけの投球ができるんだから。(横の)軸回転で放れるようになってきた」と阪神・中尾スカウト。DeNA・吉田スカウト部長は「直球がよくなった」と話した。
この日、プロ志望届を提出。節目の登板を「(今季)一番しっくりきたかな」と振り返った山崎。その右腕で7連覇をもたらし、評価を揺るぎないものとする。