安楽は楽天1位 恩師との約束果たせた
「プロ野球ドラフト会議」(23日、グランドプリンス新高輪)
楽天1位指名の安楽智大投手(17)=済美=は「監督さんとの約束を果たせた。ほっとしている」と安どの笑みだ。9月2日に亡くなった上甲正典監督(享年67)の遺影をそばに置き、ヤクルトと競合になったくじの行方を見守った。
楽天の印象を聞かれると、すぐに目標の投手の名を挙げた。「田中将大さんのように、自分も負けない投手になりたい」。昨季開幕24連勝の偉業を達成し、ヤンキースに移籍した大エース。安楽は映像を見ながら、その投球スタイルを学んできた。
同じユニホームを着て、あこがれの背中を追いかける。昨年の18Uワールドカップで一緒に戦ったドラ1左腕・松井裕とも、未来のエース候補として切磋琢磨の日々だ。
「足を踏み入れたことがない」という東北の地。157キロ右腕は「雪遊びできるのが楽しみ」とちゃめっ気たっぷりに笑った後、「大久保新監督のもと、しっかり野球を学びたい。自分の最大の長所はストレート。160キロを求めていきたい」と力強く決意を口にした。