楽天からドラフト１位指名された安楽智大投手（１７）＝済美＝が２４日、愛媛県松山市の同校で指名あいさつを受け、絶対的エースになる決意を示した。

　楽天からは福田スカウト＆ディベロップメント部副部長ら４人が同校を訪れた。約３０分間の会談後、山下勝己スカウトから「球界を代表する投手になってほしい」と激励を受けると、安楽は「エースと呼ばれる投手になるのが夢。田中将大さん（ヤンキース）のように、手のつけられない投手になりたい」と力強く話した。

　立花球団社長から「東北を熱くしよう」、大久保新監督からは「我慢する木に花は咲く」というメッセージが届けられた。前日のドラフト会議で同社長が引いた“当たりくじ”に書かれたものだ。

　今後は背番号にも注目が集まる。昨季までマー君がつけていた「１８」が空いているが、１５７キロ右腕は「こだわりがないと言えばうそになるけど…。自分にはまだまだ早い」と謙虚に話した。

　前夜、学校での祝福セレモニーが一段落したあと、９月２日に亡くなった上甲正典監督（享年６７）の自宅を訪れ「約束を果たせました」と１位指名を報告した。恩師の願いでもあった日本球界のエースになるために「余韻に浸っている暇はない」。その視線はもう、本拠地・東北のマウンドに向いている。