岩隈GMで三陸鉄道が野球チーム結成
野球を通じて地域復興を!東日本大震災の被害から今年4月に全線復旧を果たした第三セクター三陸鉄道(本社・岩手県宮古市)などは6日、社員や沿線の住民らをメンバーとする草野球チームを設立した。チーム名は「三陸鉄道キットDreams」。ゼネラルマネジャー(GM)に米大リーグのマリナーズで活躍する岩隈久志投手(33)を迎えた。
この日、都内で開かれた発表イベントで、岩隈投手が白地に赤いチーム名が入ったユニホームを選手に手渡し「野球の力を通じて三陸、東北を盛り上げたい。復興支援に力を注ぎたい」と決意表明。宮古市職員の中村尚道主将は「少しでも三陸に目を向けてもらえるよう情報発信できれば」と話した。
岩隈投手は2005~11年まで仙台が本拠地の楽天でエースとして活躍。マリナーズ移籍後も、昨年11月23日、宮城県石巻市で大リーグ機構ジャパンが主催したイベントに参加するなど、復興を支援してきた。今季チーム最多タイの15勝を挙げ、12日開幕の日米野球にも出場する岩隈投手のGM就任は、大きな力になりそうだ。
-Dreamsのオーナーには三陸鉄道の望月正彦社長、監督には宮古市の山本正徳市長が就任した。岩手特産の短角牛をイメージした球団マスコットは漫画「キン肉マン」のキャラクター「バッファローマン」を採用。応援ソングは、仙台市を拠点とする日本人とカナダ人のバンド「MONKEY MAJIK」が担当する。
地域密着型のチームとして活動し、来春には草野球の全国大会開催を計画。津波被害からの再建が計画されている宮古市の田老野球場のこけら落としイベントも検討している。