Gドラ1の目標は“岡本世代”
巨人は19日、ドラフト1位指名の岡本和真内野手(18)=智弁学園=と大阪市内のホテルで入団交渉し、契約金8000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。背番号は「38」。山下スカウト部長から帽子をかぶせられた岡本は「球界を代表する選手になりたい」と、“岡本世代”の結成を大目標に掲げた。また、原監督は来春の1軍キャンプへの帯同を示唆した。
巨人の未来を担う高校通算73発のスラッガーが大きな目標を打ち立てた。「将来的には“岡本世代”と呼ばれるように(世代を代表する)選手になれるように頑張りたい」。18歳の目は希望に満ちていた。
松坂世代、マー君世代…。球界を代表する選手だけに許される称号。いずれは自分も、という思いが自然と口をついた。その姿に父・義清さんは「普段は大きいことを言わないタイプなんですが…」と驚いた。
同世代には楽天1位の安楽(済美)や西武1位の高橋(前橋育英)、ソフトバンク1位の松本(盛岡大付)らがいる。「(彼らの方が)自分より有名。挑戦するつもりで対戦したい」。ライバルと切磋琢磨(せっさたくま)し「球界を代表する選手」への階段を上っていく。
原監督の期待も大きい。来春キャンプは1軍かと問われると、「人間には天才、超人、怪物もいる。そういう言葉に当てはまるならそれはある」と即答。新人合同自主トレの内容次第で、キャンプ1軍抜てきの可能性に言及した。
巨人の高卒ルーキーでキャンプ1軍スタートは、松井秀喜氏らごくわずか。岡本は「自分の長所は長打力。しっかり伸ばしていきたい」と決意を込めた。