オリ金子、今月末にも右肘手術へ

 国内FA権を行使したオリックスの金子千尋投手(31)が25日、大阪市内で球団イベントに参加後、今月末にも右肘の遊離軟骨除去手術を受ける方向であることを明かした。23日に違和感を覚え、この日神戸市内の病院でCT検査を受け、遊離軟骨が見つかった。24日にポスティングでのメジャー移籍を断念。進路を国内に絞ったことを表明していたが、右肘は2011年2月にも同様の手術を受けており、今後の交渉に影響を及ぼしそうだ。

 今オフ最大の注目を集める金子にアクシデントだ。「23日に球団の健康診断が終わった後、帰って着替えている最中に(右)肘に違和感を感じました。(11年に)手術をした時と同じ感じ」と神妙な面持ちで明かした。

 この日の午前、神戸市内でCT検査を受けた。「小さめの遊離軟骨が見つかった。複雑なところにあるわけではなく、早く手術を受けたら早期復帰が可能だという判断になりました」と説明。今後は28日にセカンドオピニオンを求める予定だ。回避の可能性も残っているが、現状では今月末にも2度目のクリーニング手術を受けることが濃厚となった。

 全治について、瀬戸山球団本部長は「一般的には3カ月。早く治してもらって、できたら来年スタートから」と話した。来春のキャンプは厳しいが、順調なら来季開幕には間に合う可能性がある。

 金子は前日、今オフのポスティングによるメジャー移籍断念を表明した。その理由についてこの日、「国内球団から熱心な言葉をいただいて、来年はオリックス含めて日本で頑張っていこうと、21日に強く思った」と、右肘とは無関係であることを強調した。

 進路については「これからも国内の球団の話を聞かせてもらって、報告できれば」と話すにとどめた。一方、瀬戸山球団本部長は「交渉の話はちょっと保留せんとしゃあない」と長期化を覚悟。突然の受難は、今後の展開に大きな影響を与えそうだ。

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