ハム中田、2億円到達に「引き締まる」
日本ハムの中田翔内野手(25)が3日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万増の2億円で更改した。7年目での到達は高卒野手球団史上最速。陽岱鋼外野手とともにチーム最高年俸となった主砲は、若手選手にノルマを課し、達成した場合、豪華プレゼントを贈る企画を立てた。
大幅アップがよほどうれしかったのか、中田は会見場に現れるや、いきなり冗談をかました。「3億ぴったりです」と軽くボケた後、「間違えた。2億か」と訂正し、笑いを誘った。
過大申告より1億少ないが、チーム最高タイの年俸2億円プレーヤー。「びっくりしてます。自分がこんなにもらっていいものかと。気が引き締まります」と素直に喜んだ。
今季は2年ぶりに144試合フル出場。打点王を獲得し、4番を務め上げた。チームの顔としての自覚も芽生えている。「今年以上に強いチームをつくらないといけない。(来年は)ヤングファイターズになる。チームを引っ張っていけたら」と決意を新たにした。
大幅昇給は若手選手の奮起を促すためのプレゼント代に充てる。ただし、課した成績ノルマを達成した場合にだけ、高級ブランド品などを贈る。「若い子らの楽しみも増える」。自身も一昨年のシーズン前、阪神・西岡と20本塁打以上で高級腕時計をもらえる約束を交わし、見事達成。「頑張れば、ご褒美があると。テンションは上がった」と振り返る。
チーム全体を考えている中田。新リーダーは“西岡流ニンジン作戦”でチームの士気を高め、目標の優勝へ、チームをひとつにまとめる。