西武、中島獲得断念…条件面折り合わず
阪神が獲得を目指す米大リーグ、アスレチックスからFAになった中島裕之内野手(32)の代理人から西武に断りの連絡が入ったことが4日、判明した。長年、お世話になった古巣に入団しない決意を固め、これで中島争奪戦は、阪神、中日に、オリックスを加えた三つ巴(どもえ)となった。
西武の鈴木葉留彦球団本部長は中島の獲得を断念したことを明かした。同日午前、同本部長に中島の代理人から交渉を打ち切る旨の電話があった。「残念です。OBとして帰ってきてほしい選手だったが、条件面で折り合わなかった。(他球団でも)ぜひ頑張ってほしい」と述べた。
三塁が補強ポイントの西武は先月6日、鈴木本部長が中島本人と電話で初交渉。4年総額10億円を上回るとみられる条件でオファーしたが、実らなかった。
日本ハムからFA宣言した小谷野に続いての獲得失敗。方針転換を余儀なくされ、鈴木本部長は「FAにならなくても、トレードマネーでの獲得もある」と、調査中の外国人選手の獲得に全力を挙げることを明言した。