Mデスパイネ破格2年最大8億円で残留
ロッテは8日、アルフレド・デスパイネ外野手(28)の来季残留を発表した。年俸は2年5億プラス出来高払いで、最大8億円の大型契約。オリックスなど他球団が大補強を推し進める中、ロッテは破格の提示で“キューバの至宝”の引き留めに成功した。
今季から獲得解禁となったキューバ選手の日本残留は、デスパイネが第1号となった。林信平球団本部長が3日にキューバへ渡航し、ハバナ市内で同国政府と交渉。現地時間の5日に合意に達した。林本部長は「今年の後半から大きな活躍を見せており、残留を決められてホッとしている」と話した。
デスパイネは7月下旬に来日。45試合に出場し、主に4番を務めて打率・311、12本塁打、33打点をマーク。実質2カ月の短期間にもかかわらず、見事に日本野球に適応した。今季のペースを保てれば、来季143試合で38~39本塁打を量産することになり、期待は膨らむ。
キューバの国内リーグに参加するため、チーム合流は2月後半以降となる見通し。また、7月にキューバ代表が出場する国際大会があるが、シーズン中の離脱も特例で容認する。それでも、伊東監督が「デスパイネの残留が最大の補強」と話していたほどの今オフ最優先課題はクリア。キューバの至宝がV奪回を請け負う。