ロッテ・藤岡貴裕投手（２５）が９日、ＱＶＣマリンで契約更改交渉に臨み、８００万増の３５００万円でサインした。今季６勝１０敗に終わったが、前半戦の活躍が評価され、増額をゲット。特に阪神戦で挙げた２勝が昇給に反映されたもようで、まさに“虎さまさま”だ。

　今季５月から６月中旬まで６戦で４勝をマークし、一時はエース級の活躍を見せた。中でも光ったのは５月２５日（甲子園）と６月１１日（ＱＶＣマリン）の阪神戦だった。

　その２戦では虎打線をきりきり舞いさせ、計１４回０／３を２失点、防御率１・２９と好投。今季１９本でリーグワーストだった被本塁打も、この２戦ではゼロだった。後半戦に入り失速したが、交渉役の林球団本部長は「あの時期の成績が、査定に厚く反映されているのは確か。阪神戦など好投しましたね」と話した。

　そんな“虎キラー”藤岡も、プロ入りから３年連続で６勝止まり。背番号１８は「来年は最低でも１０勝はいかないと」と年間を通した働きを誓った。