山田 来オフにも背番1でミスター燕襲名
ヤクルトの山田哲人内野手(22)が10日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5800万増の8000万円でサインした。4年目の今季は日本人右打者の年間最多安打記録を更新する193安打を放つなど大ブレーク。球団は来オフにも山田に、ヤクルトからメジャーへ羽ばたいた青木宣親外野手(32)=ロイヤルズからFA=がつけていた背番号「1」を用意している考えを明かした。
偉大な先輩と同じ道を歩む。5800万増の大幅アップをゲットした山田は「満足というか一発で(ハンコを)押しました」とニンマリ。かつて青木がプロ2年目の05年に202安打を放って1000万円から6800万円に昇給したが、新専務は「あの時の青木に匹敵する評価」と説明した。
山田と同じ背番号23をつけていた青木は2年目から打率3割をキープするなど実績を重ねた。そして7年目の10年に“ミスタースワローズ”の背番号といわれる「1」に変更した。山田も今季、打率・324、29本塁打、89打点の好成績をマーク。新たな“ミスタースワローズ”誕生を予感させる存在だ。
球団は青木の後継者に山田を考えている。「来年もう1回実績を作れば、こちらから『(1を)つけてみろ』と言うことは十分ある」と新専務。来オフにも背番号1を提示する用意があることを明かした。
今回の交渉でも背番号1の話が出たという。「本人は『まだ早いです』と言っていたが『いずれは、という気持ちは持ちたい』と言っていた」(同専務)。青木の前には若松、池山、岩村らが背負った背番号1。“ミスタースワローズ”の系譜に、山田も名を連ねることを目指している。
来季の飛躍へ向け、目標は大きい。「200安打を打ちたいし、3割30本30盗塁もしたい。守備でも(広島の)菊池選手をライバルと思っているので、ゴールデングラブも負けないように取りたい」。来季も山田から目が離せない。