キューバの至宝、ユリエスキ・グリエル内野手（３０）が来季もＤｅＮＡに残留することが１５日、確実となった。高田繁ＧＭ（６９）は「いい方向に行っている。大筋合意？そういうことになる」と明言した。

　巨人との争奪戦を制した。交渉の中で、条件を２度上方修正し、最終的に１年３億円プラス出来高を提示。提示額は巨人を下回ったが、本人の意向が反映されて合意に進んだ。高田ＧＭは「自信があるわけがなかった。条件面は問題にならないから。でも彼が本気で横浜でやりたい思いを、キューバ連盟が感じてくれた」と表情を崩した。

　グリエルはキューバ国内リーグで優勝戦線に残った場合、ＮＰＢ開幕に間に合わないケースも出る。また７月には国際大会出場のため離脱する。「１カ月は離れる。分かっていたこと」と織り込み済みでの契約となる。

　また、弟のユニエルキス・グリエル内野手（２１）も２年契約で獲得する。１９２センチ、８３キロと大柄で潜在能力が高く、当面は２軍で育てていく。