立命大・桜井は“玄人好み”の好素材
新年を迎え、幕を開けた2015年のドラフト戦線。今年は特に大学生に逸材がそろった。東京六大学リーグで史上初めて3年時に通算100安打を達成した明大・高山俊外野手(3年)は、その筆頭。昨年21U侍ジャパンに選出された立命大・桜井俊貴投手(3年)ら玄人好みの好選手も多い。
安定感と、タフさが立命大・桜井の強みだ。
目をむくような剛速球ではないが、MAX145キロの直球と、スライダーなどの変化球が、切れ味よく低めに構える捕手のミットにコントロールされる。
昨年春。関西学生野球連盟での話題は、どうしても京大・田中英祐投手(ドラフト2位でロッテ入団)がさらう形となっていた。しかしその裏で桜井は11試合に登板し、6勝無敗と大活躍。MVP、最優秀投手賞、ベストナインとタイトルをさらっていった。
チームも優勝に導き、6月の全日本大学選手権に出場。兵庫・北須磨と甲子園常連校出身ではない、たたき上げでもあり、その全日本大学選手権が“全国デビュー”ではあったが「このために頑張ってきた」と、初戦の奈良学園大に1失点完投勝利。日本中のスカウトに、アピールした。
昨秋には21UW杯にも侍ジャパンの一員として出場と、経験値も積み重ねており、順調に育てば今秋に上位指名される可能性は高い。