中日・岩瀬、米田&金田超え「無欲で」
中日・岩瀬仁紀投手(40)が10日、鳥取市のトレーニング研究施設で自主トレを開始。通算登板数のプロ野球記録まであと60に迫っているが、「(意識は)ない。トータルとして1年間やって、そういうものがついてくればいい」と無欲でシーズンに臨む。
昨年8月に左肘を痛め、その後マウンドに上がることはなかった。この日は約30メートルのキャッチボールを丁寧に行ったが「まだ怖さはあります。まずは不安を取り除くことからですね。状態を見ながら上げていきたい」と話した。
昨年、入団以来続いていた50試合登板が15年連続で途絶えた。だが、これまでに積み重ねた登板数は889で歴代3位。2位の金田正一(国鉄など)まで55試合。そして60試合登板で、1位の米田哲也(阪急など)に並ぶ。
本来の状態なら十分に射程圏内の数字だが、岩瀬は「今掲げても仕方がない」という。百戦錬磨の守護神は、冷静に「まずは1軍で1試合投げること」と目標を掲げた。