Deドラ3倉本「サザン」でヒット量産
DeNAのドラフト3位・倉本寿彦内野手(24)=日本新薬=が郷土の誇りを胸にプロに臨む。横須賀市内での合同自主トレ4日目となった12日、倉本は出身の神奈川県茅ケ崎市の名所「サザンビーチ」が刺しゅうされたグラブを披露した。
「文字を入れるよりも、いいかなと思って、作ってもらいました。サザンビーチではよく遊んだので」
グラブの内側のちょうど手のひらが当たる部分だ。ローマ字表記で茅ケ崎の頭文字となる「C」のマークの中に、湘南の海と「烏帽子岩」が浮かぶ風景の絵。座右の銘などを入れる選手が多い中、こだわりの刺しゅうだ。「ここを意識して取ればグラブに芯ができる」。地元神奈川でプレーできる喜びと共に、打球もつかみ取る思いだ。
「サザンビーチ」は茅ケ崎市出身のサザンオールスターズ・桑田佳祐にちなんで、99年にその名称となった、ファンにとって聖地でもある。「登場曲もサザンにしようと思っています」と声を弾ませた。
「勝手にシンドバット」、「HOTEL PACIFIC」など烏帽子岩が登場するヒット曲も多数。「名前を売っていきたい」という即戦力ルーキー。国民的バンドのヒット曲にあやかって、目指すはヒット量産だ。