オリ新戦力・中島 モヒカンで現る!
新たなチームメートへあいさつ代わりの、気合のモヒカンだ。オリックスは30日、春季キャンプ地の宮崎に入り、新戦力の中島裕之内野手(32)がパーマをかけたモヒカンヘアスタイルで登場した。強烈なインパクトで一気にチームに溶け込むと、「やったろうという気持ちが強い」と気合を前面に出した。
宮崎入りしたメンバーの中で、その髪形は際立っていた。中央部だけ残した黒髪には細かいウエーブがかかり、サイドは刈り上げ。「もともと癖毛ですが、さらにパーマをかけました。キャンプからオープン戦の2カ月間で伸びるから、短くね」。そう言いながら中島は頭に手をやった。
オリックスの仲間と正式に対面したのは、この日が初めてだった。「これから徐々に打ち解けていくと思う」と無邪気な笑顔を振りまいた。そんな中で知り合いの選手からは早速「大丈夫ですか?」「叱られませんか?」と、髪形についての指摘を受けたという。
チーム内の“ファッションリーダー”である金子もこの日、青黒い髪色で現れた。中島も負けじと、ナインに強烈なインパクトを残したのは間違いない。
すでにプライベートで交流した選手もいる。その一人が、31日に宮崎入りする糸井だ。移籍決定後に数回食事をしたそうで、「2度目に会ったら主将になっていて」と驚きながらも、新戦力として主将とともにチームを引っ張る気持ちを共有した。
年明けは米・ロサンゼルスのトレーニング施設で自主トレを行った。3年ぶりの日本での春季キャンプではペース配分を重視する予定。「向こう(米国)はキャンプからシーズンまでの時間が短い。ペースを上げてケガをしたこともあった」と、ハイペース調整で左太ももを故障した昨年の反省を生かす。
「飛ばしすぎるので抑えたい。初日から柵越えを狙ったりはしない。シーズンが始まったらいい状態でやれるように」。あくまでピークは開幕であることを言い聞かせた。
小谷野も加わった内野争いは激戦だが「やったろうという気持ちが強い。特別、どこ(のポジション)で出たいというのはない」ときっぱり。チームの戦力になるために何でもこなす覚悟だ。
「去年のオリックスはあと少しだったので、貢献できるように。ユニホームを着ると力が入る。いいところを見せたろう、という気持ちになる」。第一はチームの優勝。その目標へ自らを奮い立たせた。