安楽の直球はマー君級!デーブ監督絶賛
「楽天春季キャンプ」(2日、久米島)
楽天のドラフト1位・安楽智大投手(18)=済美=が2日、久米島キャンプで初めてブルペン投球を行った。直球にスライダーを交え、立ち投げで42球を放った右腕は「これが第一歩。次につながる」と充実の笑み。見守った大久保監督は、「真っすぐは(田中)将大に似てるような感じだね」と絶賛した。
キャンプ初ブルペンで安楽が、周囲をヒートアップさせた。立ち投げで直球36球、スライダー6球の計42球。投球を終えた右腕は「すっきりしたけどモヤモヤもある。でもこれが第一歩。次につながるブルペン」と充実感を漂わせた。
「モヤモヤ」の原因は力みだった。特に序盤はボールが抜け、上ずった。隣で1年先輩の松井裕が投げ、捕手の後ろで大久保監督が見守る状況。「いいところを見せてやろうとも思いますし、『もっといいボールを』と思ううちに力みにつながって…」と苦笑い。18歳らしい初々しさものぞかせた。
納得のいく球は「ここから、という意味でゼロ」と厳しかったが、指揮官は「威圧感がある。真っすぐは(田中)将大に似てるような感じだね」と絶賛。視察に訪れた西武・福島スコアラーも「マー君に似た落ち着きがある」と、独特の“オーラ”に感じ入った。
次回のブルペン投球は4日を予定。じっくりと段階を踏ませていく方針に変更はないが、指揮官は「あれだけ見たら(1軍で)いけるな~って思っちゃうよね」と声を弾ませた。あくまで試運転。それでも周囲の心を揺さぶった。未来への光が、確かに見えた。