ハム大谷「スパカーン」で3連発締め
「日本ハム春季キャンプ」(2日、名護)
日本ハム・大谷翔平投手(20)が2日、初のフリー打撃で48スイング中11本の柵越えを放ち、最後は3連発で締めた。
フルスイングをするたびに球場から歓声が上がった。右へ、左へ鋭い打球を飛ばす。圧巻は23球目だ。バックスクリーン左の防球ネット上方へ推定135メートル弾を突き刺した。「基礎体力が上がっているからですかね。去年より(スイングが)確実に向上している」。確かな手応えに納得顔で振り返った。
投内連係でミスを連発した初日に「パカヤロウ」とダメ出しした栗山監督も、「スパカーンといい打球を打ってたね」とダジャレを交えて褒めた。逆方向へ鋭いライナーを連発した姿に、評論家として取材した2011年夏の甲子園、当時花巻東2年の大谷を思い起こしたという。「帝京戦。レフトライナーがフェンスに直撃したあの打球を思い出した」と目尻を下げた。
野手としては上々の動きを見せ、6日から始まる紅白戦出場も視野に入れる。「状態を確認しながらやりたい」。さらにギアを上げ、抜かりなく準備を進めていく。