ゴジラ沖縄“来襲”「奥様への恩返し」
「DeNA春季キャンプ」(5日、宜野湾)
ゴジラが沖縄“来襲”だ!巨人、ヤンキースなどでプレーした松井秀喜氏(40)がDeNAキャンプを視察した。中畑清監督(61)のラブコールに応え、古巣・巨人以外では初のキャンプ訪問が実現。ゴジラフィーバーに包まれる中、筒香嘉智外野手(23)ら若手選手に熱い視線を送った。
その姿に球場の空気が変わった。松井氏が古巣・巨人以外の球団のキャンプを初めて視察。ナインへのあいさつでは「今年は最低でもCSを目指して頑張ってください。私も応援しています」と激励した。
中畑監督の熱意が実現に結びついた。度重なる要請に「何回も断りを入れたんですけど」と松井氏。「最後には『恩返ししろよ』と言われて。奥さま(2012年に死去した仁美さん)に若いころお世話になったので、奥さまへの恩返しを中畑さんにしようと」と経緯を説明した。
練習中は中畑監督の隣で選手に熱い視線を送り、時には身ぶり手ぶりを交えて指揮官と野球談議した。最後の特打まで見届け「新鮮な気持ちで見させてもらいました」と笑顔。昨季は巨人に勝ち越したDeNAを「若く勢いがある。将来性豊かな選手がそろっている。CSに出場しても驚かない」と潜在能力を高く評価した。
見慣れない青のジャンパー姿も「見慣れない?子供の時は毎日タイガースのユニホームを着ていましたよ」とニヤリ。練習後は筒香にアドバイスし「僕が同じ年齢のころより(打撃が)柔らかい」と絶賛した。
まだ視察は初日。だが選手の目の輝きに、“ゴジラ来襲”による衝撃の大きさと効果の高さが表れていた。