雄平 BEGIN息子に二刀流の勧め
「ヤクルト春季キャンプ」(10日、浦添)
ヤクルトの雄平外野手(30)が10日、杉浦稔大投手(22)と浦添市内の中学校での交流会に出席。野球と音楽の両立に悩む生徒に“二刀流の勧め”を説いたが、その少年は沖縄出身の人気バンド、BEGINのボーカルの息子だった。
会は2人が全校生徒の質問に答える形で進行。その中で身長175センチ、体重96キロの男子生徒が「野球部の走り込みについていけません。スリムになった方がいいですか」と質問した。
これに雄平が答えた。「意外と野球選手は走れない人が多い。自分に何ができるかを考えて、やりたいことをやればいい。ボクも投手だったけど打者の方が得意だった。投手で芽が出なくて打者に転向させてもらったから今がある」と、アドバイスを送った。
実はこの生徒、BEGINのボーカル・比嘉栄昇を父に持つ3年生の舜太朗君。自身もバンド活動を行い、作曲も手がけるという。雄平の言葉に感銘し、「高校では野球の練習が本格的になるので音楽だけにしようかと迷っていたけど、どちらもやれるところまでやろうと思った」と目を輝かせた。
思わぬ出会いがあった雄平は「春のキャンプは緊張感があるけど、違う刺激が入って充実した1日になった」と笑顔。今年も夢を与える活躍を見せる。