三浦24年目も進化 新球ナックルフォーク
「DeNA春季キャンプ」(11日、宜野湾)
三浦大輔投手(41)が、今キャンプ9度目のブルペン入りで新球“ナックルフォーク”を試投。今季、プロ24年目を迎える「ハマの番長」が、さらなる進化へどん欲な姿勢を見せた。
球数が80球目に差し掛かろうとした時、三浦の投じた球が微妙に揺れながら、捕手のミットに収まった。
握りはフォークだが、球速は遅く、ナックルのような軌道を描く。「揺れてる?」と松下ブルペン捕手に確認をしながら、さらに同じ球を投げ続けた。
「遊びだよ、遊び。まだまだ試合でなんか使えない。(フォークの)握りを深くして、少し揺れるイメージでね」と三浦。それでも新たな可能性を模索し続ける姿に、飽くなき探求心が表れていた。
この日の160球を加え、第2クールを終えた合計球数1198球は昨年よりも速いペースだ。「(調整は)段階を追って上がってきている。順調です」。先発ローテを勝ち取り、悲願の優勝を-。静かな言葉に、熱い思いが込められている。