G杉内 今年も任せろ!虎&鳥狩り
「巨人春季キャンプ」(11日、宮崎)
巨人・杉内俊哉投手(34)が、今季も虎&鳥キラーとして阪神の前に立ちはだかる自信を漂わせた。昨季19打数無安打と完璧に封じ込んだ阪神・鳥谷について、「毎回、トリには次こそ打たれるんじゃないかと思って投げているよ」と謙遜しながら、表情には不敵な笑みがにじんだ。
球界屈指の虎キラーは昨季、阪神戦だけで7試合も登板。特に鳥谷にはめっぽう強く、通算でも87打数8安打1打点と完璧に抑え込んでいる。「去年はそう(無安打)だよね。トータル、8本くらいじゃないかな」。対戦データを完璧に記憶しているのは、鳥谷を虎の得点源として要警戒しているから。当然、今季も打たせる気はさらさらない。
キャンプ初日から、ブルペンで絶好調。この日は両打席交互に打者を立たせ、内角球への精度を磨いた。今キャンプから解禁した鹿児島実時代のカーブも多投。例年より緩急が増した左腕の姿に、阪神・嶋田章スコアラーは「杉内の状態が良さそうだよね」と、警戒レベルをレッドゾーンまで引き上げた。
「本当に阪神戦はよく投げるからなあ。でも、今年は分からないよ。監督が決めること」。去り際にそう言い残した虎キラーだが、狩りの準備は着々と整いつつある。